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2008.01.04

大忠臣蔵

 この年末は、「つまんねーねんまつ(回文-上から読んでも…になっています)」ではなく、充実した年末だった。やっとつないだケーブルテレビ、これほどまでに忠臣蔵をたくさんやっているとは知らなかった。24時間、古今の忠臣蔵のやりっ放し。好きな人にとってはたまらないだろう。討ち入りの筋も登場人物の関係も一応は知っているつもりだったが、どのような角度からとらえるか、という点で大変興味深い日々だった。源氏物語にしても、平家物語にしても視点を変えた作品は存在する。だが、みんなが大好きな忠臣蔵にはかなわない。悪政に苦しむ江戸庶民が溜飲を下げる様子が手に取るようにわかる。極めつけの一発は「瑤泉院の陰謀(BS Japan)」、一連の作品の中で、最もおもしろかった。その前夜が「吉宗」で、中にやはり討ち入りがバカ殿将軍サイドからの視点でとらえられている。テレビに10時間以上釘付けになるのはつらいが、席を立つわけにはいかない。温暖化が進行した今でこそ東京では雪は降らないが、12月14日の討ち入りにあわせて高輪泉岳寺は墓参りで大変な賑わいだそうだ。水戸黄門ではないが、筋書きはわかっていても、やはり毎回血湧き肉躍るのである。
 ところで、アメリカ人が、日本人のハラキリ精神構造を分析するのに、忠臣蔵は欠かせないということだ。今だからこそ、日本人サイドから、「恥の文化」、「罪の文化」について、第二次大戦に向けたルーズ=ベネディクト女史による「菊と刀」以上の研究成果を、万人に向けてわかりやすく説くベストセラーがほしい。「日本人の品格」となるかどうかわからないが…。


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