東京証券取引所の危機
それは11月1日午前に始まった。なぜか、この日は、朝9時30分から、東京の市ヶ谷にいた。さて、今日の株価はどうなっているかな。会議の前にiモードで一覧チェック。が、全銘柄ともに”-”表示。「あれ、今日は休日だっけ。」と思ったのは私だけだったろうか。この携帯こわれたか、圏外、何れもNO。なんと、歴史上まれな前場寄りつきからの東証全銘柄取引停止。なすすべなし、という感じであった。前日の逆差値もむなしく空振り。ちょっとがっかりした。その後、名証も止まった。そして、今回の可笑しくてたまらない1円買いだ。やってくれたね、という人もいた。みずほ証券は、機関投資家相手だと思ったが気の毒といえばあまりに気の毒だ。400億はでかい。偶然のような条件が整いすぎてこういう事件は起こる。単元株が1株というところに穴があったのだろう。すぐに誰かがことの顛末を上手に書いて出版するだろうから、それを読むことにする。
証券会社は、手数料をダンピングして、顧客獲得に走る。発注システムがおかしくなって、財務省から業務改善命令を受けたS証券、顧客数がオーバーフローとみた。証券会社によっては、情報提供が1~数秒のタイムラグを発生する場合もあるので、複数のコンピュータを起動して数社の情報を並列表示して確認する方法をとらざるを得ない。売買タイミングは、秒をあらそう。だいたい、茶の間が証券取引所と同じになっているということ自体が、なんだか変。
脆弱なシステムが露呈したといえばそれまでだが、光ケーブルの急激な普及に伴って、個人投資家が、一気になだれ込み、どうにもならなくなっているというのが現状なのではないだろうか。富士通はさぞ大変なことだろうが、この歴史的難局を乗り切れるのか。東証会長が辞めても何の解決にもならない。こんなITバブルの繰り返しで日本経済の信用が徐々に崩れていくのは恐ろしい限りだ。少し不便に逆戻りしてもいいから、信頼できるシステムであってほしい。
そのうち、発注していない取引がおこなわれて、「残金ゼロ」なんてないだろうね。






