学力低下 その2
かつての高等学校では、国語に限ってみると、「現代文」の先生、「古文」の先生、「漢文」の先生、というように、各科目毎に専門分野が分かれていた。みんな威厳があって怖かった。もちろん、相互に関連性をもつので、質問などしてみると、担当科目以外でも大変よく知っていて、丁寧に教えてくれた。たまに、先生を試したことを見破られて、こっぴどく怒られた。私の場合は、漢籍が苦手で、いろいろ質問することが多かった。漢文ばかり教えているわけだから、当然知識の質量ともに相当なものであったと想像できる。先生方の論文が掲載される紀要も毎年出ていたので、内容がわからないまでも、なんだか大いに尊敬していた。きわめて恵まれた学習環境に置かれていたというべきだろう。
返って、現代はどうであろうか。週休二日、学習指導要領の軟化、ゆとり、総合、ボランティアと歯止めがきかない。ちょっと国際的に評価が下がると、これまた節操がない。構造的に過ちを犯しているとしか言いようがない。原点に返って、といったところで、その原点を持ち合わせていない為政者では仕方がない。
ちゃんと土曜日に授業をやって、「読み」「書き」「そろばん」の基礎をたたき込み、人として生きる道を説くべきはずの教師が、もはや現代っ子なのである。
どうしたらいいのでしょうか。わたしにはちょっと妙案がうかびません。
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