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2004.11.01

首里城

 首里城が再建されたのは、本土復帰を遂げてしばらく時を経なければならない。その苦心はNHKプロジェクトX(DVDとして発売中)に詳しい。朱の瓦がなかなか焼けないというものである。戦火によって消失した建造物についての史料はあまりにも少なかった。記憶と、わずかな手がかりを頼りに再建に挑んだ沖縄の英知が、情熱が、経緯が、克明に記録されている。
 現在、沖縄県文化財保護委員長をしておられる宜保栄治郎先生の紹介で、真栄平房敬先生にお目にかかったのは、今から30年以上も前になる。琉球方言の言語踏査の際、インフォーマント(話者)を紹介して頂くためであった。当時、真栄平先生が、戦前に首里城に出仕されていたことを伺ってはいたが、その後、これほどの難事業を成し遂げられるということは想像だにしなかった。今日、また首里城の壮麗なたたずまいを目の当たりにする機会を得、このことが懐かしく思い出された。(那覇にて)


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